マンションのリフォーム・リノベーション、新築戸建はハンズデザイン一級建築士事務所｜千葉県 船橋市 東京

Nさんの家｜蔵前

住み替えを検討されているタイミングで私たちが開催していた完成見学会にご参加くださったのが最初の出会いでした。その後、間もなく物件が決まり住まいづくりがスタートしました。
私たちが印象に強く残っているのが、元々のお住まいに最初にご訪問させて頂いた時のことです。最初のご訪問ではご要望のヒアリングと収納量の確認のためにお住まいをひと通り見せていただいています。その時見せて頂いた物の少なさ、整理整頓のシンプルさ、暮らしに対する考え方などにとても驚かされました。
リノベーション前の間取りは2LDKでそれぞれの部屋が狭く連続性もなく廊下、キッチン、洗面室が暗く、風通しがありませんでした。夫婦二人暮らしの住まいなので、できるだけ連続していて、どこにいても明るく、風が通る住まいを目指しました。素材や雰囲気はご夫婦が気に入ってくださっていたハンズデザインの事例のお住まいで根津のIさんの家を参考にさせて頂きながら進めていきました。

玄関を入って右に行くとキッチンやリビングのある広い空間へ、左に行くとトイレや洗面、浴室、寝室へと連続してリビングへとつながり、最終的にはひと回りできるようになっている行き止まりのないプランです。奥まっている玄関ですが、右からも左からも光が届きます。

壁の高さは必要性を考えて検討します。できるだけ存在感がない方が住まい全体を感じやすくなってゆとりを感じられます。ユニットバスにも寝室に対して開閉できる小さな窓を設けて換気と開放性を付与しています。

寝室と隣り合っている小さな窓のある洗面スペースです。ミリ単位で現場の環境をうまく使うのは造作ならではの対応力です。明るくて風の通る洗面室はとても気持ちが良いです。

床は上小節の杉です。とてもデリケートな素材ですが2年ぶりのご訪問でもとても綺麗でした。暮らし方によりますね。ひと回り動線の中心になっているユニットバスとお籠りスペースの壁は土壁風の左官仕上げでアクセントになっています。キッチンの壁のモルタルに大谷石と、なんとなく土の暖かさ、優しさが暮らしの中に入っている雰囲気でとても良いと思います。